何でなんだろう?
- 2010/07/07 20:37
今日も雨の中、レンタルカートのお客様が走りました。最近、毎週必ず遊びに来てくれている3人組さんなのですが、そろそろレースに出場するようです。
ここで疑問が生まれます。レンタルカートのお客様はかなりの確立でレースを目指します。ですが、レーシングカートのお客様をレースにお誘いしても、なかなか出場してくれません。
この差はいったい何故なんでしょうか?
現在の白糸シリーズはレーシングカートのクラスとレンタルのクラスの併催で行われているのですが、レーシングカートに出場するドライバーはかなり節約モードです。ですが、それでも一日、練習する走行費用よりもレースエントリー費の方が高いです。
レンタルカートのみなさんもそれは同じで、練習走行の費用よりもエントリー費の方がやはり高いです。
レーシングの方はレースだからタイヤをフレッシュにしたいとかあると、ますます差が出ますが、そうしなければ多少の差額でレースに出れます。
レーシングカートの人達の方が、マニアック度は高いはずなんですが、レンタルカートの方達の方が、レースを目指す人が多いのはどうしてでしょうか?
やはり金額の問題でしょうか?僕はなんとなく違う気がします。
そもそも僕が初めてカート乗った時には、とにかくすぐにでもレースに出たかったんです。自分がどの程度速いのかとかまったく考えませんでした。そして、カートに乗り始めてすぐにレース出場したのですが、今と違ってレース人口も多く、僕が参加したクラスは予選落ちも出るほど、盛況でした。
当然、初めてのレースで右も左も解らなかったので、まとものレースになるなんて思っていませんでした。間違って予選を通れば楽しいな、ぐらいに思っていた記憶があります。
今のレンタルカーターさん達がまさにそんな感じです。「僕なんかじゃ、ビリの方ですか?」とか心配されながらも、レースに出たいと思う気持ちは強いようです。
初めの疑問に戻りますが、レーシングカートのみなさんはプライドが高いのかもしれません。レースに出るからには、良いポジションを走りたい。そのためには、フレッシュタイヤを使いたいし、エンジンだってオーバーホールしたい。フレームも最新鋭の物が欲しい。そんな事を考えていると、お金が掛かって、なかなかレース出場までたどり着けません。そうして、「やっぱりレースはやめとこう。」となるのかもしれません。
そう考えると、レンタルカートのレースは多少の個体差はあっても極力、ラップタイムを揃えてありますので、エントリー費用さえ、捻出すれば、楽しくレースが出来ます。初めから優勝出来なくても、楽しめればそれで良いんじゃないか。となっているような気がします。
こんなると、レーシングカートの人口はなかなか増えないのに、今年から始めたレンタルカートのレースが凄いスピードで増えているのもそれなりに解る気がしますね。
でも、レーシングカートのレースに狂ってきた僕にはレーシングカートレースの本当の魅力を解ってくれたら、もっと沢山の人が気軽にレースに参加してくれるのにと思います。しかし、マニアックなレーシングカート乗りにはどうやって説明してもなかなか解って貰えません。あんまり薦めすぎると、「ボス猿のヤツはレース、レースってうざい!」って思われたくはないので、難しいですね。
とりあえず、レンタルカートの人たちの殆どがレースを目指してくれているのはとても嬉しいです。レースに出場してくれた方は、レースで良い結果を獲得するためにより一生懸命になります。やがて、ただ走るだけではつまらなくなって来ます。でも、レースのために苦手なコーナーの克服を頑張るんです。何故、頑張るのか?それは速く走りたいからではありません。レースで良い結果を出したいからです。レースはタイムなんか関係ありません。いくら速くてもレースに勝つための強さが無ければどうにもなりません。その辺りは練習走行しかしていない人達には解らない部分で、そこにこそレーシングカートの面白さが集約されています。
現在、レース参加者がどんどんと増えているレンタルカートですが、レースの難しさや面白さが解ってもらえていると思うので、これからももっと増えそうです。そうなるとレーシングカートとのギャップがますます開いてしまいそうで心配です。
僕の理想は、レンタルカートからレースの世界に入ってもらって、よりハイレベルなレーシングカートの方にステップアップしてくれるようになる事です。そうなるとレーシングカートのレースも参加台数が増加して、もっと面白いレースになると思います。
白糸レンタルカートレースからレーシングカートのレースにステップアップする第1号は誰でしょう♪
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