昨日の鈴鹿は天気に翻弄されたレースでした。
朝のタイトラはウエット路面でのスタートでした。しかし、路面に残っている水は僅かで、エアー圧を含めたセットが悩ましい感じです。
まず、僕ですが、新しいシャーシーになって、初めてのウエットですし、SLレインもほとんど初めてみたいなものなので、トレンタさんのアドバイスを参考にタイトラに臨みます。
しかし、グリップ感が思いっきり乏しく、さらにアクセルが戻らない症状が出て、貴重なアタックラップをスピンやコースアウトで2周もふいにしてしまいます。
カートをストップさせてしまうと、タイヤの温度が下がってしまって、すぐにはベストタイムが出せない為に、きちんと周回を重ねられれば、もう少しはマシなタイムが出せたと思うのですが、不本意な9位となります。
9番グリッドから予選をスタートするのですが、路面は完全なドライになって、全車スリックタイヤでグリッドに付きます。
レースクイーンのおねえさんが、1分前のボードを上げる頃に、急激に雨が落ちてきます。
嫌な展開のスタートですが、全員が同じ条件なので、仕方ありません。そのまま、スリックタイヤで濡れたコースに飛び出していきます。
スタートでの混乱がかなり心配されますが、思ったとおりに、1~2コーナーでイン側のカートが僕のところに、飛んできて、接触してしまい、大幅に順位を下げます。
仕切りなおしで、追いかけますが、フレッシュスリックに濡れた路面でのレースですから。コースアウトも続出して、その中を丁寧に抜いていきます。
なんとか、2位の選手が見えてきたのですが、僕の後ろから猛追してくる選手もいて、トップは逃げてしまっていたので、なんとか2位フィニッシュを目指します。
やがて、2位に立ちますが、痛恨のコースアウトを喫して、3位に落ちてしまい、その後は水量も増えましたし、ポールじゃないのであれば、2位よりも3位の方が良いので、あまり無理をせずに、3位でフィニッシュします。
決勝はヘビーウエットかも?と思ったのですが、またしても、路面は乾き始めて、タイトラで思うような走りが出来なかった状態とほとんど、同じ路面になってしまいます。
タイトラの状況から、考えられるセット変更を施して、決勝に向かいます。
決勝がスタートして、上手く2位に立ちます。その後はしばらく後続を引き離して、トップと2台で走ります。しかし、シャーシーは朝よりはかなり良くなったのですが、エンジンが上手く吹け上がりません。
ノイズボックスに水が浸入したのか、キャブセットを変更しても、好転せずに、やがてジリジリと引き離されて、最後は3位の選手に追い詰められますが、なんとか抜かれずに2位でフィニッシュ出来ました。
今回のレースはぎっくり腰に始まって、エンジン不調やセットを見失ったりと、ダメな流れにどっぷりと浸かってしまっていたのですが、終わってみると、なんとか2位でゴール出来ました。ランキングでもトップを守っていますし、2位の選手を若干、引き離す事も出来ました。
いつもは、どんなに調子良くても、ダメな流れに捕まると、どんな事をしても、良い結果に結び付けられなかったので、今回は珍しいこともあるもんだって感じです。これで3レースを終えて、優勝1回、2位を2回と表彰台を降りていません。残すレースは2レースです。このままトップを守れれば良いんですが、なかなか簡単ではありません。どんなクラスでもチェンピオンを獲るのは難しいです。速さだけでもダメですし、運も必要です。今回のレースのように、不調な時に上位で終わる事が大事です。しぶとく頑張ろうかなと思っています。
さて、マコちゃんとヤマシタさんのクラスですが、こちらも、天気がコロコロと変わるものだから、セットを追いつかせるのに必死です。タイトラはマコちゃんが3位のヤマシタさんが5位です。
予選は無難に切り抜けますが、決勝はまたしても、路面がかなり乾いてしまい、スリックもあるかも?って感じです。
しかし、二人とも、レインに賭けてグリッドに付きます。
決勝がスタートして、3位を走るマコちゃんですが、4位の選手の方がタイム的に速そうです。
しばらくは踏ん張るマコちゃんですが、堪えきれずに4位に落ちます。
ヤマシタさんは終盤まで5位を走りますが、後方からスリックギャンブルに賭けた選手が猛追してきます。
しかし、ヤマシタさんに追いついたけれども、なかなか抜けません。ラインを外す事に躊躇があるのか解りませんが、そのままファイナルラップに突入して、ヘアピンまでにヤマシタさんが抜かれる間合いは存在しなかったのですが、ファイナルラップって事もあり、ヤマシタさんはイン側をブロックしたラインを選び、前回のケンタのように、クロスを掛けられて、抜かれてしまいます。
最後は残念でしたが、雨の中でまずまずなレースが出来たのではないかと思います。
今回の章典は4位までだったので(いつもは6位までなのに。。。。)、全員で表彰式に出るのは惜しくも叶いませんでしたが、やはり成長著しいヤマシタさんでした。
次回の鈴鹿は7月です。若干のインターバルがありますので、しっかりとテストをして、万全の状態で臨みたいと思います。